米海軍航空母艦 CV-5 ヨークタウン
我が造船所の本年の方針は、外国艦の建造を中心としております(今のところは...気が変わるかもしれないです...)
本年最初の完成艦です。




私は米海軍大戦初期の空母が好きで、レキシントン級、ヨークタウン級は大好きです。
完成したCV-5、艦橋幅と船体幅が少々細いといわれますが中型空母のスッキリした特徴が良く出ており満足しています。
Gallery 1
軍艦大好きさんの作品集
奥は「飛龍」(旧キット)です。艦載機が2度に渡り「ヨークタウン」を攻撃して大破させ、僚艦「蒼龍」の仇討ちをしましたが、結局他の米空母艦載機の攻撃を受けて自沈処分となりました。なお、飛龍は真珠湾攻撃時仕様で、倒立式マストが立っているのは収納スペースの関係ですのでご了承ください。
旧日本海軍戦艦 大和

戦艦「大和」、沖縄特攻に従事した菊水作戦時を再現しました。




















脇役はピットロード社の海防艦です。大和の大きさを強調するために登場させました。



旧日本海軍戦艦 日向

我が造船所が建造した旧日本海軍戦艦中、お気に入りベスト3の第二弾は、ハセガワの「伊勢型戦艦2番艦「日向」です。

 

  • このキット、最近リニューアルしたばかりの新参キットです。ウォーターラインシリーズの中でも高額で、しかも外箱もデカイですが、建造後によ〜く眺めて見ると全体のバランスが非常に良く、一発で気に入ってしまいました。
  • 伊勢型戦艦は、36センチ連装砲塔を6基も搭載しており、これが最大の魅力であります。
  • 各模型雑誌でも紹介されておりますが、砲塔形状がすばらしく、艦橋構造物などとのバランスが良いため、すばらしいキットであることが実感できます。


旧日本海軍戦艦 長門

お気に入り戦艦3部作の最期はアオシマの長門型戦艦1番艦「長門」です。

  • このキットはアオシマのウォーターラインシリーズに対する意気込みがひしひしと感じられるキットで、近年リニューアルしてアオシマのキットのイメージを一身させました。とにかく全体の形がいいです。よくブルワークの薄さとかでシャープなキットと評していますが、私はこのキットのように全体的なバランスが良いキットがすばらしいキットと思います。
  • ただ、1つ残念なのが主砲の砲身の細さです。もうちょっと太くても良かったですね。





  • 長門型は、大正年間に建造された戦艦群のなかで、最もバランスがとれた上部構造物をもっていると思います。金剛型戦艦は別として、扶桑型、伊勢型に比べ、前楼と煙突、そして後楼のバランスがよいのです。これが魅力の1つです。また、がっしりとした前楼は、日本の戦艦独特の雰囲気がよくでており、これも魅力の1つと思います。
















 

 

  • キットはほとんど素組みですが、2つだけ、後楼の複雑な形状とボートダビットをある程度表現しました。後は丁寧に色塗りすれば、戦前の日本国民の誇りであった「長門」が出来上がります。



旧日本海軍潜水母艦 迅鯨・長鯨

潜水母艦「迅鯨型」は、商船並み実の船体構造であったため、太平洋戦争では後方支援での活躍であり、比較的地味な艦艇です。しかし、この戦闘艦艇の形状をしていないところが「迅鯨型」最大の魅力であります。

 








































出来上がった「迅鯨型」を主力艦と一緒に並べると商船構造の船体がひときわ目立っていい感じです。

迅鯨
迅鯨
長鯨
長鯨
長鯨
迅鯨
迅鯨
長鯨
旧日本海軍巡洋艦 鈴谷・熊野

このキット、大和型と信濃のリニューアルよりしばらくしてから発売されました。タミヤのリニューアル第3弾です。

WLシリーズで、タミヤから発売された1番最初のものが「鈴谷」ですので、リニューアルを心待ちにしていた方も多かったのではないでしょうか。
タミヤならでの作りやすさと正確な形状で、ストレートに作っても十分かっこいいです。

「鈴谷」は重巡に改装してすぐの頃を設定年次としており、旧キットの武装強化仕様から変更されています。

一方、「熊野」当初リニューアルの企画が無かったという噂もあり、最上型すべてを発売してほしいなぁと心配しましたが、無事にリニューアルされました。
ボックスアートは新規に描かれたものではなく、昔からあったタミヤ社長が気に入っているものを使ったようです。竣工当時の軽巡仕様であり、旧キットと設定年次は同じとなっています。個人的には重巡の武装強化仕様で登場させていただきたかったのですが、竣工当時は軽巡であり大戦突入前に重巡に改装されたことが「最上型」の最大の魅力と思いますので、これはこれでよいのではないかと思います。

 



















後艦橋の窓枠は「最上」「三隈」では再現されませんでしたが、「鈴谷」「熊野」ではきちんと再現されており、好感持てます。
キットの組み立てはほとんどストレートで、ボートダビットの取り付けを実艦のように変更し、武装をPT社のものに換装しただけです。
塗装は、船体には我が造船所において重巡洋艦クラスに用いる横須賀工廠色グレーを仕様、リノリウム色はPT社のカラーを使いました。

 
艦橋構造物がスマートで、全体にスリムな最上型の魅力が良く出ております。

鈴谷
鈴谷
鈴谷
鈴谷
熊野
熊野
熊野
熊野
旧日本海軍巡洋艦 最上・三隈

キットはWLシリーズのタミヤの作品の中で3番目にりニューアルされたものです。

「最上型」では旧キットは「鈴谷」、「最上」、「熊野」の順で発売されましたが、新キットでは「最上」、「三隈」、「鈴谷」、「熊野」と実艦の竣工と同様の順番で発売されました。
この最上型の最大の魅力が軽巡から重巡に改装されたことは、「鈴谷」「熊野」の項でも述べましたが、4隻ある最上型の中でも、「最上」は改装による外見変化が最も激しく、最終的には航空巡洋艦(偵察巡洋艦)になりました。
したがって、最上型巡洋艦は他の巡洋艦より経年変化が楽しめるのが魅力であります。
「最上」の旧キットは航空作業甲板の形状が実艦と大きく違っており、この部分が新キットでは改正されましたので非常にうれしいです。
他にも、艦橋や船体形状などが実艦に近くなり、旧キットよりも数段良くなりました。但し、最上甲板がリノリウムではなく、鉄甲板の表現になっていて少々疑問です。
個人的には、リノリウム張りと思います。

一方、「三隈」はWLシリーズ初キットで、最上型では唯一発売されていなかったために、キットが発売された時は大変うれしかったです。設定年次は大戦前期仕様になっています。














「最上」のキットは、艦尾の大型マストが省略されているので、真鍮線と伸ばしランナーで再現しました。また、後艦橋も省略されていますので、再現しました。前マストは追加工作しましたが、少々失敗し、表現がだるくなってしまいました。後はボートダビットを実艦同様の取り付けに変更し、機銃をピットロード社のものにしただけです。

「三隈」のキットは、後艦橋と舷外消磁電路の再現以外はまったく素組みで、ボートダビットを実艦と同様に取り付けを変更し、機銃をピットロード社のものにしたくらいです。船体色は横須賀海軍工廠色のグレー、リノリウムはピットロード社のものです。














日本の巡洋艦の中でも駿足な「最上型」、スマートな艦容はとてもステキです。また、航空巡洋艦という特異な艦容にも魅力を感じます。

最上
最上
最上
最上
三隈
三隈
三隈
三隈

ようやく、建造中のBB-57が完成いたしました.
追加工作が思ったより多く、少々手こずりました。やはり、私は素組みでサクット完成させるのがストレスなく楽しめます。

「サウス・ダコタ(BB-57」)は、改ノースカロライナ級戦艦として対艦防御を重視した設計であり、防御区画を最小限とし、上部構造物は集約されているため、なんとなく大和型戦艦に似ていると思います。
速力が27ノット強といわれており、この点が空母機動部隊の直衛としては少々物足りないものでした。第3次ソロモン開戦では、最新鋭戦艦として僚艦「ワシントン」とともに海戦に参加、「霧島」をはじめとする日本艦隊の集中攻撃を受けたため、中破して戦線を離脱しました。




キットはハセガワのもので、古参キットですがシャープなモールドです。今回はモデルアート誌の2002年6月号に掲載された佐藤美夫氏の作品を参考とし、上部構造物を中心に修正、追加工作しています。機銃類と両用砲はピットロード社のものに交換、塗装はメジャー21で船体色はネイビーブルー色、甲板などの水平面はデッキブルー色です。










脇役は、戦艦「霧島」と「大和」。「霧島」は第3次ソロモン海戦で「サウス・ダコタ」に砲撃をして中破させ、前日に沈没した僚艦「比叡」の仇を討ちましたが、「ワシントン」の攻撃を受けて最期を迎えます。
「サウス・ダコタ」の設計思想は対艦防御に重点がおかれており、大和型の設計思想と似ています。上部構造物の中央集中はどこか大和型に似ているものがあると思います。










出来上がったBB-57を眺めると、全身ハリネズミのような武装に改めて驚きます。よく日本艦は強武装と聞きますが、米艦はそれ以上だなと感じました。

アメリカ海軍戦艦 サウス・ダコタ BB-57

霧島
旧日本海軍工作艦 明石

<実艦について>

当時の日本海軍は、予算が少なかったこともあって戦闘艦艇の拡充には精力的でありましたが、特務艦の建造面では消極的にならざるを得なかったようです。欧米に比べて特務艦が少ない日本海軍にとって待望の新型工作艦の建造は、昭和9年度の第二次艦艇補充計画でようやく承認されることになりました。これが「明石」です。当時最新鋭の工作機を多数搭載し、大戦中はトラック島で艦艇修理に大活躍していましたが、昭和19年のパラオ大空襲で大破着底して終戦を迎えています。







<キットについて>

ピットロード社(以下PT社という)は、系列のレジンキットをインジェクションキット化して自社のスカイウェーブシリーズを拡充する方法をとっており、「明石」もその一つであります。艦上に立ち並ぶクレーンは、さすがにエッチングパーツに交換したくなりますが、素組みで丁寧に色塗りすれば、作例のように何とか見られるものとなります。キットのモールドは、PT社ならではのいい味が十分に表現されており、甲板上の詳細なモールドにはビックリさせられます。このような地味な艦艇を製品化しているPT社には、本当に感謝しています。








<作例について>

側面の窓の表現を追加したのみで、後はまったく素組みです。今回は軍艦色に横須賀海軍工廠グレーを使い、リノリウム色はPT社のものを使用しました。大きさ的には呉海軍工廠色かなと思いましたが、工作艦の重圧さを表現したくて少し暗めの色としました。地味な艦種ですが、戦闘艦艇と並べるといい味を出します。


旧日本海軍水雷艇 千鳥型

<実艦について>

日本海軍はロンドン海軍軍縮条約後の第一次艦艇補充計画において、600t以下の小型艦に駆逐艦なみの性能を盛り込んだ艦艇を企画、これを水雷艇と称して千鳥型4隻が建造されることになりました。企画時より過大な性能を盛り込まれて建造されたために艦の復元性能が大幅に不足、竣工時よりバルジ装着などの改善工事を受ける破目となり、とうとう3番艦の友鶴が荒天下の演習で転覆する事態を引き起こしてしまいました。このため、根本的な改善工事の必要に迫られて兵装の大幅な削減や速力の低下などを行い、1935年末にようやく安定した艦となりました。大戦中は南方で船団護衛などに活躍、千鳥は1944年、真鶴と友鶴は1945年に戦没し、終戦時には初雁のみが残存していました。



<キットについて>

ピットロード社のスカイウェーブシリーズ38「千鳥」と40「初雁」として共に2隻セットで発売されています。キットはPT社ならではのカッチリとした詳細なモールドで、主砲の盾の形状が前期艦(千鳥・真鶴)と後期艦(友鶴・初雁)で違うこともきちんと再現されています。性能改善工事後の姿を表しており、大戦中の武装強化状態も作成可能となっています。最近は大型艦の発売が多くなりましたが、PT社といえば海防艦や駆逐艦などの小型艦にこそ!心髄あり!!と思います。








<作例について>

大型艦の建造を行うと小型艦を作りたくなってしまい、4隻同時にサクット建造してしまいました。少々荒く造ったため、完成後には反省点が山ほどあります。作例は通例のごとくほとんど素組みで、大戦中の状態を表した2番艦「真鶴」と4番艦「初雁」は舷外消磁電路を追加工作しています。また、「初雁」は煙突脇の小煙突を実艦同様に追加工作しています。一方、「千鳥」と「友鶴」は性能改善工事後を表していますがまったくの素組みです。大戦中には側面や後ろの艦名は消されていましたが、我が造船所では同型艦の多い小型艦には艦名を付けるようにしています。ただし、作例の真鶴は舷外消磁電路の修正を行ったため、艦名が付いていません。船体には我が造船所において小型艦に塗装する舞鶴工廠グレーを使用、リノリウム色はPT社のものを使いました。







同型艦4隻を手軽に建造して並べられることは、本当にうれいしいことです。

初雁
初雁
初雁
初雁
友鶴
友鶴
友鶴
友鶴
真鶴
真鶴
真鶴
真鶴
千鳥
千鳥
千鳥
千鳥

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