警備艦  DD-161 あきづき
ちょっと通りますさんからの投稿作品
警備艦「あきづき」DD-161 
基準排水量2,350t
昭和35年度就役 平成5年除籍
 
2千トンを越えた初の国産警備艦 
米国の1757年度地外調達即ち、米国が建造費を負担し日本で建造
当時の最新鋭対潜兵器Mr108ロケットランチャーを初めて装備し注目される。
 主砲の5インチ砲Mr39は米空母ミッドウェーから陸揚げされたものを自衛隊に供与
ミッドウェー級以外では海自の「あきづき」型「むらさめ」型が装備しているだけの珍しい砲。
 旗艦設備のため大型の艦橋と将官艇を搭載
排水量に比べてかなりの重武装 乗員数は330名で居住性はかなり悪い。
 
キットについて
 
旧PTエイジェンスのものをモデルファクトリー九九式で再販したもので最近のレジンキットに比べると多少見劣りしますが気泡も少なく船体、艦橋、煙突などの形は良好なので細部に手を加えれば、良い船に出来上がるといます。
 
ただ特徴のオランダ坂部分がキットではぼやけているのが残念なところす
面倒なので私は修正していません。
 
一番の問題点はマストの自作
紙に図面を描きその上に縦のプラ棒を二本テープで固定
その間に細いプラ棒をトラス状に組んでゆくのですが普通のタミヤセメントが使い易く意外と簡単に出来上がます。
 
細かい艤装はプラ板などで作りましたが個人の好みであまりゴチャゴチャしない感じに仕上げました
はっきりいってかなり嘘があります。
 
塗装はピットカラーの海自色1と2 戦闘通路(白線)は省略
アンテナと旗竿は0.2oの真鍮線、ただし後部の旗竿は強度がほしいので0.3oのピアノ線
砲身とレーダーは好みで金属製に交換しました。
 
デカールは船体側面「あきづき」の文字間の余白が結構目立ち失敗しました
次回からは余白はきちんと切り離します。
 
この後も初期の護衛艦シリーズ(当時は警備艦)
何隻か押入れに眠っているのでそれを作りたいと思います

警備艦  DD-108 ゆうだち
警備艦「ゆうだち」DD-108 
基準排水量1,800t
昭和34年度就役 62年除籍
 
オランダ坂(長船首楼型船体)警備艦の第2陣 
特徴は凶器の重武装、武装重量の排水量比は18%に達し、重武装といわれた旧海軍駆逐艦でも13〜15%程度で
とうぜん居住性は・・・  乗員数は250名。ちなみに二代目「ゆうだち」DD-103 4,400tの乗員数は170名。
 
キットについて
 
モデルファクトリー九九式の旧護衛艦シリース第二弾「むらさめ」型で、キットの出来は前作の「あきずき」型より進化していて
船体のラインがシャーブになっており、例のオランダ坂部分がはっきりわかるのが嬉しいとこです。
 
前回大きくなり過ぎたマストのサイズ、今回は丁度の大きさですが
船体に取り付けるさい、前に傾けたまま固定してしまい真横から見るとかなり前に傾斜していて
かなり落ち込みました、又 その他探照燈の位置が前過ぎとかの失敗を色々していてあまり納得してなく
艤装工事はやり直したいとこです。
 
塗装はピットの海自色1,2 戦闘通路(白線)は省略、砲身とレーダーは金属製に交換
 デカールは一文字、一文字きちんと切り離しましたけど結構大変でした
ここまできたらオランダ坂第一弾「あやなみ」型にも挑戦したいと思っています。

警備艦  あやなみDD-103 
警備艦「あやなみ」DD-103 
基準排水量1,700t
昭和33年度就役 61年除籍
乗員数220+15名
 
「あやなみ」型は長船首楼船型(オランダ坂)を初採用し、この船型は従来の平甲板型より艦内容積、強度、重量、復元性能などが優れ、その特徴的な後部の傾斜甲板はオランダ坂と呼称され、また兵装の速射砲、国産長魚雷(水上兼対潜)は当時としては注目の装備でした。
 
キットについて
モデルファクトリー九九式の旧護衛艦シリース第三弾「あやなみ」型でキットの方は船体の高さが低く一隻だけならそのままにしたのですが、他の二隻と並べるため船体を1o底上げしています。
自作マストは前楼は比較的大きいので簡単なのですが、後楼マストはピンセット先が震えるほど小さいのでかなり苦労しました(それでもまだ大きいです) 昭和37年ごろの設定なので後楼マストECM装置は取り付けていません。
 
このシリーズも一隻目の「あきづき」の頃は完成させるだけで精一杯でしたが、三隻目ともなると手馴れたもので細かい部分も手を入れる余裕が出てきて、作業も艤装工事段階になると船が組み上がってゆくのが楽しく、作ってよかったと満足しています。
この後は国産初の大型自衛艦の「はるかぜ」に挑戦するつもりです。
オランダ坂シリーズ 3隻
DD-161 あきづき
DD-103 あやなみ
DD-108 ゆうだち
警備艦  DD-102 ゆきかぜ
警備艦「ゆきかぜ」DD-102
基準排水量1,700t
昭和31年7月就役 60年3月除籍
乗員数240名±7名
昭和28年度計画甲型警備艦「はるかぜ」型の2番艦
 
「はるかぜ」型解説
戦後約8年の空白を経て建造された最初の国産大型護衛艦(当時は甲種警備艦)
旧海軍の白露型に範を採り、同じく朝潮型や米駆逐艦ギアリング級を参考として設計された外見は第二次世界大戦型の米駆逐艦そっくりな艦です。
帝国海軍の伝統に従って全体的にかなり窮屈な設計で夏場など電気設備により艦内温度の上昇が著しく、かなり過酷な環境だったそうです。
 
キットについて
モデルファクトリー九九式の退役護衛艦シリース「はるかぜ」型です。
色々と手の掛かるキットで船体と艦橋以外の部品ほぼ全て手を加えているか自作が必要です。
正直あちこちかなり嘘がありますが国産護衛艦の始祖がコレクションに加わって満足しているので細かい事は気にしてません(゜ε゜)キニシナイ!!
 
買ったキットは1番艦の「はるかぜ」ですが太平洋戦争で活躍した栄誉の艦名「ゆきかぜ」にしました
いつか海上自衛隊も護衛艦に「ゆきかぜ」の名前を復活してほしいです。
DD-103 あやなみ
DD-102 ゆきかぜ
護衛艦  DE-211 いすず
護衛艦「いすず」DE-211
基準排水量1,490t
昭和36年7月就役 平成4年3月除籍
乗員数180名+数名
4隻から成る「いすず」型のネームシップ
 
「いすず」型解説
遮浪甲板型船体を初めて採用し、近代護衛艦の基礎を築き新生海上自衛隊護衛艦のスタートポイントとなった、地味ながら記念すべき艦です。
 遮浪甲板(シェルター・デッキ)
従来の平甲板に1層甲板を重ねた「あやなみ」型の長船首楼船型(オランダ坂)を艦尾まで延長したもので以前の甲板室が上甲板となっていて、荒天時の乗員の通行も安全になり、居住性も大幅に向上しています。
 
キットについて
退役護衛艦シリース第五弾「いすず」型です
ピット直販店ノースポートのジャンクパーツBOXに入っていたを購入したのでおそらくPTエイジェンス製でしょう
今はファクトリー九九式で再販されてます。
初期の護衛艦シリーズから比べると、レジンの抜けも向上し気泡もほとんどなく船体の整形作業は楽でした。
例によって細かい部品は自分でなんとかする必要がありますが(これも例によってかなり嘘があります)なかなか楽しめるキットでした。
ミサイル護衛艦 DDG-163 あまつかぜ
ミサイル護衛艦「あまつかぜ」DDG-163 基準排水量3,050t
昭和40年(1965)2月就役 平成7年(1995)11月に除籍
海上自衛隊初のミサイル護衛艦として幾度もの近代改装うけながら30年の長きにわたり護衛艦隊の中枢艦を務め上げました。
当時の海自には対空ミサイルはまったくの未知の装備で艦の設計にはかなり苦労したようです。
 
今回の私にもこれだけの大型艦はまったくの未知の分野で製作にはかなり苦労しました。
製作記事の書いても手間隙かかるこの艦を作る人いるのか疑問なので今回はレジンキットの船体の反りについて少々書きます。
 
レジンキットは成型時の歪みが内部に溜り、艦底を削ると甲板部分と応力に差が出て船体が反ることがあります。
ドライヤーなどの熱で反りとは反対側に曲げるとか、エポキシ系パテや瞬着などで修正するとか色々方法がありますが
一番の解決方法は時間を掛けることだと思います。
 
苦労して艦底を水平にしても一ヶ月ぐらいでまた反り返ってしまうことがよくあり
今回も製作中に船体がどんどん反ってしまい途中で削り直しましたが、最近また反り始めています。
ですから船体の反り返りが完全に収まるまで塗装などの工程に入らず、別の作品でも作って気長に待つのがベストかもしれません。
汎用護衛艦 DD-110 たかなみ